2010年04月10日

ホスピス空き待ち

なんとなく、いやな予感はしていましたが、 父は末期の前立腺癌でした。
最近、やっと大変な事態になったと理解できました。

「結局、どーなの?」と、何度も父に尋ねました。
いつも「俺は大したことない。」
それ以上は何も語りませんでした。

先日、母から電話をもらい、担当医が話があるそうだから、 家族そろって病院へ行こうと誘われました。
ホルモン剤の注射で、安定していると聞いていたので、 それが効きが悪いのかしらん・・・みたいなのんきな気持ちで担当医に会いました。

いきなり叱られました。
まさに、寝耳に水。
「今まで、家族も来るようになんども言いましたが、 一度も来ないで、全然知らなかったもないでしょ!」
父は言えなかったのです。
自分が、相当に大変な段階にきてしまっていたことを。

担当医は癌がすでに転移を始め、全身の骨にまで転移してしまっている。
病院としては、治療できない。どこかホスピスを早急に探せ。
なんと、最終通告。
私と妹、すっかり悪者。少し腹立たしかったけど、 父の気持ちを考えると怒ることもできず、驚くしかできず。
仏教以外を好まない父がキリスト教臭のするホスピスに入る。
いつでも、母と一緒にいたい父が離れてホスピスで最後を迎える。

実現してほしくない事が目の前にやってきた。

でも、近頃めっきり体が弱くなった母が介護できるわけもなく。
私や妹がつきっきりで介護できるわけもなく。

末期の痛みで暴れたら、妻が大変な思いをする。
父はそれは理解できたようで、ホスピス選びに乗り出した。
運良く、近場に4カ所、よさそうなホスピスがあり、 父を連れて見学に向かう。
そのうち1カ所、父がえらく気に入ったホスピスに決め、 手続きを進め、今はホスピスの空き待ち状態。
今日は、父と携帯電話選び。
「ワンセグってのは病院で便利か?」
カード式の備え付けのテレビより、ずっと重宝した記憶があったので、父を連れてソフトバンクへ。
最新の機種の便利さに嬉しそうに微笑む父。
散りかけの桜をまぶしそうに見上げる父。
自分勝手で、傲慢で、いい思い出もあまりなかった。
だけど、小さな優しい思い出もたくさん隠れていた。
今は、キーボード打ちながら、嗚咽が止まらない。

posted by garatia at 17:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会復帰 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。